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スポーツ分野の方々

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山本 篤さん

パラリンピックメダリスト


■氏名      山本 篤 (やまもと あつし)
■生年月日   1982年4月19日生 (26歳)
■出身      静岡県
■出身大学   大阪体育大学卒業
■自己ベスト   障害者100m 12秒85 (日本記録)
障害者走幅跳 5m90 (日本記録)
■戦歴      2008年 パラリンピック 走幅跳 銀メダル
                 〃         100m 5位

山本 篤さんからのメッセージ

「山本氏(パラリンピック)インタビュー」

私は以前からスポーツが好きで、小学校は野球、中学・高校はバレーボールをしていました。ところが、高校生2年生の時にバイク事故で左足を太ももから切断しなければならなくなりました。足を切断したらどういうふうになってしまうのかとても不安でした。
事故の後、足が壊死し始めすごい熱がでて大変苦しい日が続きました。ですから、足を切断するということに対して最初はすごく不安でしたが、とにかくこの苦しい状況から救ってほしいという気持ちがいっぱいでした。でも、いざ切断した後、自分の足を見て「無い」ことを実感した時は、一日中泣いていました。
「何で自分がこんなことになったんだ」と後悔しましたが、自分自身が起こした事故でしたので、誰を責めることもできず、「くよくよしていてもしかたない」と自分に言い聞かせて、いろいろ思い悩みながら立ち直っていきました。
もちろん自分ひとりの力ではなく、家族や兄弟、友達、リハビリの先生や義肢装具士の方もすごく一生懸命励まし支えてくれました。

陸上競技は、高校卒業後、義肢装具専門学校に通っている時に、義足を使った走り方を勉強していた先輩がいたので、ちょっとやってみたいなという気持ちで始めました。
最初から記録をねらっていたわけではなく、何かスポーツをしながら身体を鍛えられたらいいなと思っていたくらいです。やり始めてすぐに試合に出ましたが、日本のトップの人との差は30mくらいあって、さすがにレベルの違いを痛感しました。
しかし、先輩との合宿で義足の使い方などを練習して、一週間くらいしたら劇的に記録が伸び、その次の年の10月くらいに日本記録を出すこともできました。その頃から「アテネ」を意識し始めたのですが、残念ながら2004年の3月末の最終選考会では、標準記録を切れなくてアテネは行けませんでした。
この時の悔しさをばねにして、次の4年間は絶対に「北京には出る」という強い気持ちで望みました。2004年4月に大学に入り専門的に勉強することで、練習の方法や意義などを理解できるようになると、どんどん記録が伸びるようになりました。

私はそれまで、野球でもバレーボールでもスポーツを始めた時は、みんなより上手なのに何年かするうちに抜かされました。何でもスポーツはできるけど、ある一定まででとび抜けたことがないという感じでした。
それは自分で自分の限界を決めてしまっていたからだと思います。最初はすごく努力するけれど途中から手を抜き出して、それ以上努力しないということがよくありました。「まあ、こんなもんだろう」と自分の限界を決め込んで、レギュラーになれなかったら、選んだ先生や監督のせいにしていました。
今回ここまでこられたのは、自分の限界を決めず、大学で先生と一緒に研究して、知識や理論も踏まえて練習を続けてこれたからだと思います。
自分で自分の限界を決めてしまうとがんばろうという気にもなれず、それ以上伸びるはずがありません。自分の限界を作らなければ可能性が広がるわけです。

最初は体を動かす程度に始めた陸上競技ですが、自分で限界を決めず、最後まであきらめず、「走れるようになりたい」「日本記録を出したい」「パラリンピックに出たい」「メダルをとりたい」と常に前向きに目標を立て、それを少しずつ達成していくことで大きな目標が達成できたと思います。

最後に私がここまでこられたのは、たくさんの人に支えていただいたおかげです。大学に入って短距離のメンバーと一緒に練習したり、先生に色々助言していただいたりしました。そして、何よりも現在所属している「スズキ」も障害者スポーツに対して関心と理解を示していただき、現在もこうして挑戦し続けることができています。
陸上は個人競技ですから頑張るのは最終的には自分一人ですが、そこに関わってくださったみなさんにとても感謝しています。
次の大きな目標はロンドンのパラリンピックです。前回は100mで自分の力を発揮できずに悔しい思いをしたので、今度は100mでメダルをねらえるようにがんばりたいです。

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