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こころの再生百人衆

スポーツ分野の方々

岡山 恭崇さん

元全日本男子バスケットボール代表


日本バスケットボール界の最長身選手として、1979年から8年間、日本の代表的なセンタープレーヤーとして活躍。
現在は住友金属工業に勤務しながら日本体育協会主催の「少年スポーツ団活動」で、「練習の時は厳しく、練習が終わったら仲良く」を信念に、地域の子どもたちへのバスケットボールの指導を実施。

岡山 恭崇さんからのメッセージ

「たくさんの人と出会って、人との出会いを大切に!」

僕が今いちばん注目しているのは、2007年の夏の甲子園で優勝した佐賀北高校のことです。公立の高校で地元の選手だけで優勝しました。なぜ勝てたのかというと、彼らの心が一つになった結果ではないかと思うんです。一つになるために、今の子どもたちに足りない何かがあったのではないでしょうか。例えば、野球をするには、学校のグランドは狭い。外野の方向には他のスポーツチームが練習していて、そこに打ち込まないように、外野にボールが行かないような配慮をし、共存しないといけない。非常に相手を思いやる心が育っていくんですね。それから、身体を鍛えるのに最新の器材がなくても、自分ができる範囲で、腹筋、背筋、腕立て伏せやスクワットなどを、器具を使わないで強化し、あの炎天下の試合でも耐える体力を作った。このように今、忘れられかけていることがたくさんあって、なおかつ皆が一つになり、その結果として優勝に導いたのではないかと思います。

これが全てではないと思いますが、最近、そういうことが非常に希薄になってきているんじゃないでしょうか。子どもたちが自主的に判断したり、子どもたちだけで解決できることはたくさんあると思うんです。相談にのることはもちろん大事ですが、全部親や先生たちが入っちゃうといけない。みんなの意識を変えていくっていうことが非常に大切なんじゃないかと思います。上級生がしっかり下級生を引っ張って行って、最終的な判断は子どもたちが自分で決めてほしいんです。

僕が個人的にあまり好きでないのは、勝利至上主義に走りすぎることです。スポーツをしているのですから、勝つことを目指すのは当然のことと思いますが、大人があまりにもかまい過ぎて、子どもたちの個性を摘みとってはいないかなと思います。日本では、結構固定観念が強いので、例えばバスケットの場合でも、身長の小さい選手はガード、大きい選手はセンターと最初から決めてしまっている傾向があります。165センチメートルのセンターの子どもと155センチメートルのガードの子どもがいたとして、小さい方の子が成長して185センチメートルくらいになるとポジションが変わるんですね。ガードの子どもがセンターに行くことはできるんですが、センターの子がガードに行くのは、実は非常に難しいんです。どうしてかというと、長い間センターの練習を中心にしていると、ドリブル力やパスの力が育たないのです。そうしたら、ボールが手につかないから、バスケットボールを辞めちゃおうかなってなるんですね。だから、練習のときは全員がガードだっていう気持ちでやってほしいと思っています。大人が決め付けないでほしいですね。

それと、バスケットの練習と言うとそれだけやってればいいと思う人が多いんですね。僕の練習メニューの中に逆立ちがあるので、なんでバスケットに逆立ちなんですかと聞かれることが多いのですが、じゃあバスケットの練習で心を鍛える練習が何かあるかというとありません。成長するときにはある程度、体に刺激が必要だし、そうすることで骨が強くなっていく。偏ったところしか使わないっていうんじゃなくて、全体的にトータルで心や体を鍛えていくということが必要だと思います。

最後に子どもたちには「会話」を大事にしてほしいですね。「コミュニケーション」。自分の気持ちを相手に伝えるってことを、そして相手の気持ちを自分も聞くっていうことを是非進めていってほしいと思います。

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