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こころの再生百人衆

アカデミック分野の方々

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大方 美香さん

大阪総合保育大学 児童保育学部学部長、教授


大阪府出身。
聖和大学 教育学部を卒業、曽根幼稚園に勤務。
聖和大学大学院 教育学研究科幼児教育専攻にて教育学修士を取得。
城南女子短期大学 教授を経て、現在、大阪総合保育大学 児童保育学部学部長、教授。大阪教育大学教員養成課程(幼稚園課程)非常勤講師。
自宅を開放して地域の子育てサロンぶらんこを主催。
城南学園 子ども総合保育センター センター長。

大方 美香さんからのメッセージ

「子育て中のお母さんへ ??あなたはあなた たったひとりの存在」

「ただいま。おじゃまします。」「なつかしい。」「よかった。このおもちゃまだあった。おいといて。」今年の夏も、保育庵で出会った子どもたちが遊びにやってきました。子どもといっても、すっかり大人になった素敵な青少年です。子ども時代を懐かしみ、「ただいま。」といった瞬間に、子ども時代の顔に戻って彼らは語り始めます。まるでタイムマシーンに乗ったかのように。そして、語りつくす頃、また大人になって帰っていきます。
彼らとの出会いは、もう20年以上前になります。その出会いは、息子の3カ月検診でした。出会った私たちは、毎日のように公園に通い、互いの家を行き来し始めました。少しずつ仲間が増える中で、「同じ様に子育てに悩みを抱えている方はきっといるに違いない」と思った私は、自宅を保育庵として地域の子育て家庭に開放いたしました。「子育ての場を提供しよう。」「子育てには、止まり木があれば安心」夢は大きく膨らみました。いつしか、出会いの種は、芽が出て育ち、大きな木になって新しい種をまいています。
さて、子育ては、子ども時代で終りでしょうか。108歳の祖母は、亡くなるまでの1年間、「家に帰りたい」「お母さんに会いたい」と言っていました。幼き日に歌った歌を歌うとき、その笑顔は子どもの顔に戻りました。8歳で母を亡くした祖母は、100年間もお母さんには会っていません。お嫁に来たのは18歳です。90年間大方の家にいるのですが、懐かしいのは子ども時代に育った家でした。はたして、私はそのように思ってもらえるのでしょうか。
子どもにとって、物や人との出会いは原体験であり思い出です。懐かしいと思える子育ては、あやしてくれる人が一人はいたから。あやすは「愛する」が語源です。子育てはずっとずっと続くこと。親子の絆は、生命という出会いの連続あってのこと。たったひとりのあなたとの出会いが次の世代を作ります。感謝。

先日、ある老人ホームで高齢者の方が、「娘は3人、皆、優秀に育て、良い学校にも行かせ、一所懸命塾の送り迎えもしたけど、誰一人見舞いに来ないし電話もかかってこない」と嘆いていらっしゃいました。あなたは、自分が年をとったときに、どんな子どもでいてほしいとお考えでしょうか。
子ども時代は、勉強ができるかどうかを判断基準にするのではなくて、親は何を子どもに伝えておくことが大切かを考えることが役割です。人間として、未来への見通しを持つことが大切です。

子育ての原体験は、乳幼児期です。まず、家族として一番大事にすることは何かをしっかり決めましょう。例えば、「あいさつはする」「帰ったら顔を見る」など、簡単なことでも、これだけはということを決めておくことです。人間として、自分がしてもらいたいと思うことを子どもにもしましょう。

次に子どもを育てる上で大切なことは、子どもの癖を知るということです。一日一秒でもよいのです。子どもをしっかり観察して、子どもの癖や個性をつかんでおくと、思春期を迎えた時、子どもの変化にも気づく親になれます。思春期の子どもは、外で嫌なことあった時には言葉遣いが悪くなり、さらに、親に悪態をつき態度が悪くなります。つい叱ってしまいがちですが、一方的に叱られると、孤立し居場所がなくなります。子どもの癖がわかっていれば、なにかあったのかどうかの判断がつき、むやみに叱ることはなくなるでしょう。携帯電話やインターネットなど子どもの行動が見えにくくなってきた時代だからこそ、大切にしないといけない事だと思います。

もう一つ、叱り方について気になっています。叱ったときは「じゃあ次からこうしようね」と伝えることが経験になります。経験をしながら、叱られる自分と肯定される自分の両面を知っていきます。「あなたはどっちがいい?」ということをいつも自問自答することが生きる判断基準を作ることになります。

子どもたちへ 「君にもチャンスはある」
「テレビから離れて動きましょう。」世の中には、きれいなものがいっぱいあります。「空を見上げて、水を見て、人を観察して」。見えるものはいっぱい。空気を見て感じて、色んなものを触って感じて。そうしたらもっと嬉しいことも悲しいことも経験できる。

最後に。みなさん、夢を持ちましょう。親でも芸能人でもスポーツ選手でもいい。自分の夢を描ける、憧れの人物に近づくにはどうすればいいかを考えましょう。みんな並外れた努力をしています。一流選手というのは自分の出来ないことをいっぱい認めている人のことです。自分にもチャンスがあると信じましょう。目の前にチャンスはいっぱいあります。あきらめた瞬間にチャンスはつかめなくなります。「幸せにするのは自分しかいない。」人を恨んでも幸せにはなれないのです。自分の前にあるチャンスを自分の手でしっかりつかんでいきましょう。

子育てあ・い・う・え・お

子育てのあ・・・小さな生命を愛して下さい。
子育てのい・・・つぶやく言葉を意識して下さい。
子育てのう・・・大きな気持ちを受けとめて下さい。
子育てのえ・・・笑顔を大切に。
子育てのお・・・お話ししましょう。
子育てのポイント、触れる・見る・気づく・意識する・忘れない。

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