HOME » こころの再生百人衆 » アカデミック分野の方々 » 諸星 裕


こころの再生百人衆

アカデミック分野の方々

諸星 裕さん

桜美林大学教授


1946年、神奈川県生まれ
国際基督教大学卒業後、渡米。
ユタ州のブリガムヤング大学大学院にて余暇学を学び、カナダの女子刑務所、少年少女鑑別所で矯正教育のディレクターとして勤務。
1976年ユタ大学で博士号を取得し、1977年からミネソタ州立セントクラウド大学の助教授(1984年に教授就任)、1989年から1994年までミネソタ州立大学機構秋田校学長。
現在は桜美林大学副学長、大手前大学客員教授のかたわら、テレビのコメンテーターとしても活躍。

諸星 裕さんからのメッセージ

「みんなで親になり、先生になり、兄になり姉になる」

私は以前、カナダの少年鑑別所でケースワーカーとして勤務していました。

そこでは、非常に時間をかけて心理学、精神医療、スポーツ、ファミリーなど様々な専門家が関わって、罪を犯した青少年にとって最も良いと思われる道を探ります。

しかしながら、全てのケースが上手くいくとは限りません。非常に残念な結果に終わったこともありました。

そこで、私が感じたことは、「こころ」は「目には見えない」ものであること。「こころ」は一つとして同じものはないということです。

自然科学の世界では、Aという物質にBという物質を加えると、同じ条件なら、世界のどこでやっても同じ反応が起こります。その普遍性を発見することが科学者の領分なのですが、「こころ」はそうはいきません。一つの事象に対しても、人によって捉え方が全く異なる。科学者としてはジレンマを感じるところです。

そして、深く入り込んでいくほど、人間臭く、聖人なんていないとつくづく感じさせられました。

いま、いじめが社会問題となっています。

子どもは言います。「大丈夫」と。たとえ、いじめられていたとしても、親を心配させたくないという思いから。しかし、保護者の皆さん、どうか、もう一歩踏み込んであげてください。「こころ」は傷ついていても、怪我のようには、目には見えず、少しの言葉だけで伝えきれるものではありません。学校も専門家も決して万能ではありません。だからこそ、保護者の皆さんが、まずは、子どもの「こころ」を代弁して周りに訴えてもらいたい。

そして、保護者、学校だけでなく、コミュニティ単位で、自分たちの子どもは自分たちで守り育てていくという気概を持ってもらいたいと思います。みんなで親になり、先生になり、兄、姉になる。聖人なんていなくていい。きれいなもの、汚いものに囲まれながら、「こころ」は育まれるのだと思います。

こころのサポーター こころのパートナー メールマガジン登録はこちら 子どもファーストデイ 3つの朝運動 まいど子でも運動

トップページへ