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こころの再生百人衆

アカデミック分野の方々

宮原 秀夫さん

独立行政法人情報通信研究機構 理事長


宮原 秀夫さんからのメッセージ

「相手を知ること・わかること」

新聞やテレビでは、悲しいことに 子どもが被害者となる事件、事故の報道が相次いでいます。 また最近、小学校においては、子ども同士や先生に対する暴力事件が増えているとの記事がありました。きっかけは注意をされたので腹が立った、意見が通らなかったからムシャクシャしたと、その原因は実に些細なことから起こっています。

今までなら、なぜそうなったのかお互い原因を話し合う、あるいは注意されたことをじっくり聞くなど、少なくとも解決に向けてのプロセスがあったものが、敏感に反応し、感情を抑えきれなくなってしまい、いきなり相手を傷つけてしまうことが頻発しています。さらに悪いことには、そうした行為に罪悪感を抱いていないことや、周囲が見て見ぬふりをしてしまうことです。

子どもを取り巻く状況の悪化は、やはり残念ながら大人の社会を反映しているようで、大人自身も「他人に迷惑さえかけなければ、何をしてもいい。」、「少々のことでも、ばれなければ大丈夫だ。」と善悪を判断するこころのハードルが低くなっており、また、他人は他人ということを意識しすぎて、その結果、他人の痛みや苦しみに無関心、無感動な人が多くなってきているのも気がかりです。

善悪を判断し、人の痛みを感じる「こころ」を醸成していくには、やはり地道な取り組みが必要です。その中でひとつ言えることは、決して他人任せにしないということです。「誰かがするかもしれない」、「どこかでするはずだ」ではなく、やはり身近なところから「悪いことは悪い」、「自分が嫌なことは、相手も同じ」といった基本的なところで、大人も子ども同じ目線に立って実践していくことが必要でしょう。

家庭でも親子の触れ合う時間というものが短くなってきており、毎日の食事も家族揃って食べる時間をなかなか取れないのが実情だと思います。ただ、仕事の関係あるいは子どもの習い事と、家庭によってそれぞれの事情があるでしょうから、簡単にこうすれば良いというのは難しいところですが、少なくとも今日の出来事を話しあえる時間だけは常に持つようにしてはどうかと思います。

聞くことは相手に関心を示すこと、話すことは自分を知ってもらうこと、このバランスをじょうずに取っていくことができる人間関係を、いろいろな場面でつくっていただきたいと思います。

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