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こころの再生百人衆

NPO・その他分野の方々

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小谷訓子・山本瑛子さん

子・己育ち相談リリーフ


1991年に女性学講座で出会い、その後、カウンセリングなどを共に学ぶ
1993年に「子・己育ち相談リリーフ」を設立・主宰
*人権とジェンダーに軸足をおいて、子どもの育ちと親の自分育ちのサポート活動
*技法にとらわれないメンタルサポート
  カウンセラーではなく当事者同士として「子育て井戸端会議」「心ほぐしワークショップ」「子どもの人権を考える会」「男たちのぐだぐだサロン」などを主催
*電話相談・面接相談(個人、夫婦、家族、グループ)
*「リリーフ通信」を発行(隔月)、原稿執筆
*子育てサークルや保育ボランティアグループ、「関西父親ネット」などの活動支援
  *吹田市つどいの広場事業「子育てCoCoステーション」スーパーバイザー
*著書 『市民による電話相談~あなたの声が聴きたくて~』共著(明石書店)
      『ぼくらロボットじゃない』小谷・共著(明治図書)

小谷訓子・山本瑛子さんからのメッセージ

その人の力を信じて寄り添って

私たちが住む街で、行き詰まった母親が赤ちゃんをベランダから投げ落とすという報道がありました。母親と子どもの悲痛な叫び声が聴こえてくるようで、とても心が痛み、何かできないかと話し合いました。それまでの経験や学びを生かして、子育てをめぐってのトラブルや育児の悩み、不安やしんどさ、辛さを聴かせてもらう役割ならできるのではないかと、「子・己育ち相談リリーフ」を二人で立ち上げました。

活動を始めるにあたって、私たちは、「カウンセラー」ではなく、隣人として仲間として、一緒に泣いたり笑ったりしながらおつきあいしたいねと、「地域の相談おばさん(今では、おばあさんになってしまいました!)」になろうと話し合いました。横並びの存在でいたいという思いからです。活動を始めてから15年が経ちました。

子育ての悩みは乳幼児期だけではなく、小・中・高と子どもが成長する中でも親の心配や悩みは尽きません。また、子どものことでの不安や心配だけでなく、子どものことを通しても、夫婦・親・地域の人との関係、仕事、病気などさまざまな問題を抱え、傷ついたり、自信を失ったり、時には生きていくのがつらくなってしまうこともあります。

出産、入園入学、卒業、受験、病気、時にはお別れなど人生のいろんな節目に立ち合わせてもらい、嬉しい時には共に喜びあったり、寂しかったりつらいときには共に泣いたり、抱きしめたりしています。また、自分自身のなかにあるしんどさと向き合う時には、その人が自分で気づき、自信を回復されるまで、そっと見守り、寄り添っています。

おつきあいを続けている人たちからは、「もうひとつの実家」「安心できる居場所」だと言ってもらったり、「吹田のおかあさん!」と呼ばれています。実の親ではないけれど(ないからこそ)、否定も批判もしないで丸ごと受け入れてもらえる親的存在なのだと聞いて、うれしく思っています。

子育て中というのは、わがままや自我を丸出しにしてくる子どもとつきあうことになります。すると、子ども時代にわがままも言わず、甘えることも我慢して「よい子」をしてきた人は、怒りがこみ上げてきます。子どものありのままを受け入れられなくて、怒鳴ったり、時には手をあげてしまうことも。そして、自分は「よい母」ではない、「母親失格」なのだと自分を責め、ますます自信を失い落ち込んでしまうのです。そんな苦しさを聴かせてもらったときには、その方が子ども時代に我慢していた気持ちに、「しんどかったね」「もう頑張らないでいいのよ」と寄り添っています。そして、完璧を目指さず、「何とかなる!」「まあええやん!」という「いい加減」さや、失敗OK、「ユルユルは楽だ」と感じてもらえることで、子どもを大目に見られるようになっていってほしいなと思っています。

また子育てを通して人間関係が広がると、人とのつきあいが苦手だった方は、「母親としての自分」が、「子どものため」にも周りの人たちから嫌われないようにと常に緊張し、いろんなことが気になったりして、いつしか心が病んで生きづらくなったりする人とも、おつきあいをしています。世間体や人の目が気になって、自分の感情や気持ちを置き去りにしてしまうので、ありのままの心が小さくなって自信をなくしてしまうようです。否定も批判もされない安心な場所で、安心できる人と出会って、あるがままの自分に出会い、自信を取り戻していかれるまでのお手伝いをしています。

一期一会の出会いを大切に、その人の力を信じておつきあいしていくうちに、「自分が好きになってきました」「ありのままの自分でいいのですね」「もっと自分を大切にします」「子育てって、自分育てなんですね」等と、自分を肯定的にとらえられるようになります。エンパワメントしていかれる「その時」に出会える喜びは何ものにも代えられません。ご褒美をいただいたような気持ちになります。みなさんからパワーをいただき、支えたり支えられたりの「お互い様」で、ここまで続けてこれたのだと思います。

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