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こころの再生百人衆

経済分野の方々

川村 群太郎さん

ダイキン工業株式会社 取締役兼副社長執行役員


西暦1945年生まれ。慶応大学卒業。
1967年4月ダイキン工業株式会社入社。2004年6月ダイキン工業株式会社取締役兼副社長執行役員。
2005年9月より大阪府教育委員。

川村 群太郎さんからのメッセージ

人はみな無限の可能性を持っている

今年も多くの新社会人をわが社に迎えました。当社では5泊6日の新入社員合宿研修を鳥取の地で実施しています。34年の歴史ある合宿研修に参加し続けて、新社会人が「多くの人の中で見事に変化すること」「異質な価値観に対する興味の深さ」「心から共鳴できる仲間を求める真摯な姿」等々に、毎年非常に驚いています。

この34年の間に、子供たちを取り巻く環境は大きく変わりましたが、子供たちは「人に対する興味」を失っていないということを毎年の合宿研修で感じ続けています。

「人に対する興味」――これは人間の本能なのではないでしょうか。人はどんなに強がりを言っても、決して一人では生きていけません。だからこそ、人との関わりを求める、心で通じ合うことを求める、「この悲しみを知ってほしい」「この喜びを分かち合いたい」と思うのです。その前提に、「自分をしっかり見ていてほしい」という願いがあります。子供たちのその静かな、しかし切実な思いに、我々大人は果たしてどこまで真摯に向き合うことができているでしょうか。

「真摯に向き合う」ための第一歩は、子供たちを「一人の人間として認め」、それぞれの「個性・違いを尊重する」ことだと思います。自分の考えや欲を押し付けず、子供の立場でどれだけ対話できるか、そして、「すべての人はその気になればどんなことでもできる」と信じることだと思います。「人はみな無限の可能性を持っている」、これは当社の経営のベースになる考え方であり、私自身の信念でもあります。

ただ気になるのは、現在の社会では「差」を意識し強調するあまり、「違い」に目がいっていないのではないかということです。「序列をつけるべきか、つけざるべきか」「男女同一にすべきかどうか」など、一定の物差しでの「差」が問題視されていることが多い気がします。より大切なことは、「違い」に注目することではないでしょうか。100人いれば100個の「個性」「違い」が存在します。それぞれが自らの「個性」に自信を持ち、お互いの「違い」を認め合うことこそ重要だと思うのです。

例えば「誉めて育てる」といいますが、今は「悪いことをしたから叱る」と同時に「いいことをしたから誉める」やり方であり、これも「差」からくる発想だと思います。「人と違うことが素晴らしい」という「本人らしさ」の誉め方こそ必要なのではないでしょうか。

「違い」を認め合い、信頼し合える仲間を数多く持つことが、「心の豊かさ」につながるのだと思います。自分自身ありのままを受け入れ認めてくれる仲間がいること、自然体で笑ったり泣いたり怒ったりできる「居場所」があること。心の触れ合い・感動を共有できる場。それが心の豊かさをもたらし、生きる力のベースになるのだと思います。われわれ大人は、子供たちにどれだけ「居場所」を提供できているでしょうか。それが今、改めて問われている気がしています。

最後に、子供たちへ。

自分の可能性をもっと信じてほしい。人と違うことを恐れないでほしい。

人と比べて「できる」「できない」ではなく、大切なのは、自分自身が「どうありたいのか」「何をやりたいのか」。

それを問い続け、常に「From Now」の気持ちで、一歩前に踏み出してほしいと心から願っています。

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