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こころの再生百人衆

経済分野の方々

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木下 博夫さん

阪神高速道路株式会社 前代表取締役社長


西暦1943年生まれ。京都大学農学部卒業。
1967年4月建設省(現、国土交通省)入省、1987年6月京都市助役、1996年7月同省都市局長を経て2000年6月国土事務次官。
2001年12月阪神高速道路公団副理事長、2004年7月同公団理事長、2005年10月阪神高速道路株式会社代表取締役社長、2010年6月退任。

木下 博夫さんからのメッセージ

 

日々生きていくなかで、人の「こころ」は大変複雑で、自分自身でも持て余しがちになることが度々あるとも思います。どうしたいのか、何がしたいのか、自分で自分のことが分からなくなるために歯痒く、だからこそイライラすることもあるでしょう。時には恐いほどの孤独に感じることもあるかもしれません。けれども、そのことにより周りの人に迷惑をかけることはルール違反です。人間は決して一人で生きているわけではないからです。

~マインドブックの活用~

阪神高速道路株式会社では、社会貢献活動の一つとして、ボランティアで社屋周りなどの清掃を行う全社員参加型クリーンアップ作戦を800人余りの社員みんなで実施しています。その時拾うゴミの中で圧倒的に多いもの、それはタバコの吸い殻です。そして、パーキングエリアでは、時々、生活ゴミと思われるものが捨てられていることもあります。そこには、周りの人に迷惑をかけないという最低限のルールすら守れない「こころ」の荒廃が表れている気がします。その他に、私達の仕事の関係である道路だけについてみても、ポイ捨てだけではなく、不正通行、交通違反など、連日、様々な出来事が起こっています。

当社の企業理念には、「安心」「快適」といった「こころ」の満足を示す言葉を取り入れています。お客さまに「こころ」から満足していただく、「こころ」に届くサービスを提供するためにはどうしたらいいか、日々考えています。私達は、クルマの流れだけに目をとられるのではなく、クルマに乗るヒト達、その「こころ」の息づかいを感じたいと考えています。時には、全てのお客さまの満足を同時に実現するのはとても困難となる場面も出てきます。どうしたらいいのか、そんな時、社員の手元には、公団から会社に変わる時に作成した「マインドブック」という名称の冊子があります。これは、当社の企業理念、経営方針、行動規範をわかりやすい言葉でまとめたもので、社員全員が持っています。会社が何を目指すのか、そのためにはどうするのか、について迷った時とか見失いかけた時、この冊子に戻ることにしています。この冊子により、社員は「こころ」の本源を知ります。

日々の生活に常にマインドブックが備えられているわけではありませんが、「こころ」の中に自分のマインドブックを持って問いかけていくことが大切だと思います。

~日々のあいさつの大切さ~

私は、「みんなで明るくあいさつをしよう会」という活動に数年前から参加しています。「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」「ありがとう」といった誰もが知っているあいさつは、人とのコミュニケーションの根本であり、信頼関係を築くために必要不可欠なものです。たった一言のあいさつが、どれほど人間関係を緩やかにし、人との交流を容易にするでしょうか。人と「こころ」を通わせるための何より効果のある一言が、気持ちを込めたあいさつだと私は思っています。

阪神高速道路株式会社では、社員の提案を受けて、「さわやかマナー運動」を始めました。あいさつは、思いやりの気持ちを表現するもっとも基本的なものです。料金所などお客さまと応対する時だけではありません。社内でも、社員同士のあいさつ運動を進めています。それを毎日継続していくことで、周りの環境も、人との関係も変わってきています。

あいさつは、一人一人の心がけで出来る簡単な自己表現です。朝目覚めてから夜眠るまで、一日にあいさつできる場面はいくつもあり、いつでも挑戦できるものです。あいさつをされて嫌な気持ちになる人はいないでしょう。自分の周りの人たちと「こころ」を通わせるあいさつを、しかも目と目を合わせて、大人も子供ももっと大事にしていただきたいものです。ぜひ今日から、周りの人へ働きかけるあいさつを、まず自分から始めてみようではありませんか。

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