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こころの再生百人衆

芸能・文化分野の方々

yagami

矢上 恵子さん

ダンサー・振付家


貝谷八百子・加美早苗に師事
88年 Kチェンバーカンパニー結成後、韓国講演開催
94年 バニョレ国際振付賞国内推薦会に選ばれ出演
95年 から海外・国内コンクールコンテンポラリー作品を振付ける。
99年 世界バレエ&モダンダンスコンクールにて特別振付賞受賞
韓国国立バレエ団に日本人女性振付家として初めて招聘されレパートリーとなる。
ラトビア・バレエフェスティバルにも日本から初めて招待され出展
03年 第13回財団法人松山バレエ団芸術奨励賞受賞
文化庁在外特別研修員としてオランダ・HET NATIONALに派遣される。
06年 鹿児島・第28回霧島国際音楽祭 ゲスト出演
07年 倉敷舞台芸術公演 バレエ&オーケストラの饗宴「展覧会の絵」振付
08年 23rd International Ballet Competition-Varna 2008 3位受賞者作品「Bourbier」にて振付賞受賞
09年 日本バレエ協会公演 第48回バレエフェスティバル「Bourbier」出展
大阪市主催青少年に贈る舞台鑑賞会に06年・07年・08年出展
05年から隔年にて、こうべ全国洋舞コンクール クラシック部門審査員
自らリードダンサーを務めるK☆CHAMBER COMPANY 公演にて毎年新作発表
その他、ワークショップ開催、コンクールに於いてのコンテンポラリー作品・バレエ団公演作品の依頼等、数々の作品を作り出している。

矢上 恵子さんからのメッセージ

「子どもと向き合い、真剣に話し合おう!」

「天才になりたい!」と、私は小さいころからずっと思っていました。2歳半からバレエを始め、小学1年生の時には、既にバレエ界で生きていこうと決めていました。
このことを人に話すと、大阪の人だからと面白がられるのですが、私は本当に「マルチで、バレエの天才になりたい。有名になりたい。」と考え、これまでずっと模索してきたのです。

現在、バレエ教室を姉妹3人で運営し、スタジオの通いの生徒以外に、中学生を含む内弟子と一緒に住んで、学校の保護者会などにも参加し、自分の子どものように育てています。
自分が教える立場になってわかったことは、生徒は指導者の鏡だということです。自分がやってきたことと同じことを見せられます。以前は、自分を貫き通し、自分のことをわかってもらおうと考えていましたが、指導を続けるうちに、「どうやったら伝わるのだろう」と考えるようになりました。
そして、まず相手のことをわかろう、と考えるようになりました。そのためには、とことん真剣に、生徒と向き合わなければなりません。私は、事あるごとに話し合い、叱るべきことは本音で叱るようにしています。

今も昔も、子どもの根本は変わっていないと思います。どういう環境で育っていくか、どういう大人が周りにいるかで、子どもの人生が変わっていくのではないでしょうか。最近は親が「子どもに嫌われたくない」と考え、本来、叱らなければならないことも叱らない親が多いです。叱ることは決して気分がいいことではありませんが、子どもの将来のことを考えるのなら、「嫌われたくないから叱らない」では絶対いけないと思います。
また、子どもが、いろいろな壁にぶち当たったときに、「子どもが傷つかないように」と大人が転ばぬ先の杖を用意しがちですが、そのことが本当に子どものためになるかどうか、大人はよく考えないといけないと思います。
できるだけ、子どもが自分で悩み、考え、解決策を見つけるまで、長い目で見守ることも必要ではないでしょうか。自分で決めたことは、子どもが最後まであきらめないように、私は指導しています。

小さいころからバレエをやっている子どもは負けん気が強いし、向上心を持っています。しかし、中学生くらいで、自分の身体能力等の限界がわかり、自分はこの道ではやっていけない、と気づいてくる時期があります。そうすると、逃げたり、言い訳をしたりしてしまいます。子どものこうした成長の分岐点において、周りの大人がどうすればよいか。やはり、真剣に話し合うことが大切だと思います。
とことん話し合った結果、バレエを辞めていく子もいます。自分の中で一所懸命考えて、問答しないと答えは出てきません。納得のいく回答を自分で搾り出して、はじめて次の道が開けていくと思います。
子どもでも大人でも、自分はどうあるべきか、真剣に考えないといけないし、自分の良いところも悪いところもわからないといけない。先生と相談するときも、自分の心を誤魔化さずに、心の声を言葉にして表に出すことが必要です。そうすれば、自分の本心がわかってくると思います。

大阪(関西)のバレエダンサーは、エネルギーにあふれ、非常にパワフルです。国際コンクールなどでも、入賞するのは関西出身が多いです。関西人のパワーは、子どものころから、お笑いやユーモアに囲まれて育っていることから生まれると思います。芸事は「まね」から始まりますから、いろいろなものをキャッチする力や柔軟性、表現力の豊かさ、会話の楽しさが、バレエに生かされます。
ただ、最近の大阪は、残念ながら、バレエに限らず、文化の土壌が十分とは言えません。劇場に観客が気軽にどんどん観に行くような環境ができれば良いなと思います。
関西出身の素晴らしい芸術家やアーティストに、大阪でも、身近に触れ合うことができれば、人々の心はもっと豊かになっていくのではないでしょうか。

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