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こころの再生百人衆

芸能・文化分野の方々

shindo

新藤 栄作さん

俳優、劇団無現主宰


1958年 和歌山県生まれ
プロのキックボクサーから転身、劇団円演技研究所、東京キットブラザーズを経て、NHK『心はいつもラムネ色』で主役デビュー。
1993年劇団A.W.S旗揚げ、その後、1995年劇団エ・ネストに、
2001年は中田信一郎を向かえ、劇団無現にと劇団を進化させ続けている。
メディア・舞台で活躍しながら後身の育成に勤めている。
出演ドラマ「水戸黄門」土曜ワイド劇場などドラマ多数出演。
出演映画 「敦煌」「佐賀のがばいばあちゃん」

新藤 栄作さんからのメッセージ

「豊かな想像力の育成を」

ウイリアム・シェイクスピアの劇に、「地球は舞台。人間は男女を問わず、一介の役者にすぎない。そして、この広大な地球という舞台で、人間は自分の人生という一幕劇を即興で演じるのだ。この即興劇を悲劇とするか、喜劇とするか、はたまた悲喜劇とするかは、全て登場する役者の想像力次第だ。」という台詞があります。

シェイクスピアには有名な言葉がたくさんありますが、中でも、私はこの台詞が好きで、ときにつぶやいてみることがあります。古の大劇作家が言うように、自分の人生を活かすのもそうでないのも、自分の心の持ちようなのです。生きていれば、時に壁にぶつかる事もありますが、それを苦とせず、むしろチャンスだと想像するかどうかで、人の運命は変わってくるような気がします。

人は皆、幸せに向かって生きていて、人生を豊かに、よりよく生きたいという欲求を持っています。そのために、最も大切で、必要不可欠なことはコミュニケーション能力だと思います。その能力をどのように育成するかが、教育の基本ではないでしょうか。生活していれば、人と人、人と物、人と環境など、他との関係性が必ずついてまわります。子どもが成長するにつれて、親の膝の上から、幼稚園、小・中・高校、大学、社会へとだんだんと大きな世界へと拡がっていきます。その中で、大事にしていかないといけないことは、他とのコミュニケーションだと思うからです。様々な環境の中で、このコミュニケーションがうまくいかないと、結局人は孤独になります。

良いコミュニケーションのためには、まず想像力が必要です。最近の様々な事件や事故は、人間の想像力の欠如が関係しているように思います。つまり、人の身になって考えるという想像力が不足しているのではないでしょうか。そして、想像する力は、過去の積み重ねから生まれると思いますので、是非、子ども達には、楽しいこと、明るいこと、そして努力すれば自分はできるのだという自信を積み重ねられるような経験をたくさんさせてあげてほしいと思います。そうすれば、他人の痛みがわかる優しい人間になるとともに、将来、どんな困難があっても、柔軟な発想でその解決策を考えられるたくましい大人に成長するのではないでしょうか。

現在の若者と接していると、自己表現がうまくできていなあと感じるときがあります。若いころの私自身を振り返ってみて、自分自身を表現したい欲求が心の中で渦巻いているのだろうと思いますが、それが上手に表現できていないのですね。自己表現は「私はここに生きているんだ。」という証明ですからね。誰でも、自分を認めてもらいたいと思う気持ちを持ち、自己実現を図りたいのです。

例えば、若者が暴走族などに走ったりするのも、自己表現が拙いため、自分自身を活かしきれてないのではないかと思います。だから、運動ができる子どもには、「スポーツをがんばってみては。」とか、英語が得意な人は、「外国語を活かしたボランティア活動をしてみよう。」などと、子どもの好きなことや得意分野に、そのエネルギーが費やされ、自己実現が図れるように、周りの大人が誘導してあげることが必要ではないでしょうか。

子どもたちはこれからの未来を背負っていきます。そのためにはきちんと未来を担っていけるように、環境を整えてあげないといけない。大人が、そのことを認識することが大切だと思います。

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