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こころの再生百人衆

芸能・文化分野の方々

中崎 宣弘さん

空間構想デザイナー、絵師


1952年 空間構想デザイナー、絵師。
1977年 サントリー(株)入社、デザイン室勤務。主に製品の「ラベル、ボトル」のデザインからワイナリー、スポーツイベントノベルティーの「トータルデザイン」まで広く関わり、日本パッケージデザイン賞、通産大臣賞に輝く。
1997年 「サントリー山梨ワイナリー」『ワインと花の丘』全体プロデュース。
2008年 『堂島薬師堂節分お水汲み祭り』総合デザイナー。

中崎 宣弘さんからのメッセージ

「若者よ、こころを開こう」

旅に出て、ある程度の高さの山を登ってから下を見ると、自分の歩いてきた道がつづれ折りのように続いているのが見えます。同じように、僕はデザインという仕事を30年近くやってきたのですが、作品を作る時には自覚していなかった自分の思いや悩みが自然にそれぞれの中にメッセージという形で込められていて、それがつながってジグザグと続いているのが今、遠くから見るとよくわかります。そのつづれ折りのような道こそが自分自身であり、人生なのだなあと思います。
今回、僕は僕の旅から見た世界を、特に若い人たちに送りたいと思い、『旅とデザイン ウイスキーから人、空間構想へ。』という本にしました。作品集のようですが、作品と作品の間に僕の歩いて来たジグザグの道とメッセージが垣間見えるはずです。これが僕の伝えたい、僕の見た世界です。

若い人たちには、是非若いときに外へ飛び出し、旅をしてほしい。広い世界に目を向けて、その中で自分が向かう方向を見つけてほしい。世の中を広く見るか、狭く見るかは自分自身の心の問題です。いかに楽しく、広く、明るく見るかによって変わるものです。自分の世界を自由で夢がある世界とするために、いろいろな人との出会いがあり、読書、学校での勉強があるのです。
勉強とは、決していい学校に入るためや知識の蓄えだけにあるのでなく、自分の世界地図を少しずつリアルに大きく構成していくことのためにあるのだということを忘れないでほしい。先生や友人などたくさんの人と出会い、話を聞いたりして、自分の知る世界を大きく楽しくしていくことで、自分自身の世界が広がるのです。

旅に出よう。質素な安宿でもいい。そこの地元の人やそこの空気に触れることが旅。この世を知ろう、この世を少しでも自分で体験しようということ考えれば、そんなにゴージャスなことをしなくても世の中を楽しんで生きられます。多くのものを見て、聞いて、実際に経験すること。経験とは、心の広がりであり、それが心の豊かさそのものです。

以前、ブータンを旅し、日本のように決して経済的には豊かな国ではないのですが、確実にゆったりと自分の道を歩いている国だと感じました。小学校の頃から英語は勉強していて、みんな流暢に喋れる。しかし自身達の言葉を見失っていない。インターネットなどのITも、伝統的な独自の文化と融合させながら、広い世界と自分とをうまく構成しています。いつも自分とはどういうものかということを見据えながら、ジグザグに微修正しながら確実に生きている国。現在社会の課題を感じつつも如何に自分達らしく生きるかを実践しているという意味で、今の日本が参考にできる国ではないでしょうか。

人が悩むのはごく自然なことです。悩みは、苦しいものですが、悩まない人生をおくるなんて面白くもないし不可能です。どんな偉人でも凡人でも悩まずに生きた人なんて聞いたことありません。悩みを持ちながら現実と理想の中に揺らぎながら生きて行く。いかに悩むことを楽しめるかということが人生のような気もします。
自転車はジグザグであることによってむしろまっすぐに進んでいます。フラフラ、ジグザグのようだけれど、大きく見るとまっすぐに進んでいる。自転車って、あっちに行ったりこっちに行ったりするから楽しい。だから僕は悩むことはすごくいいことじゃないかなと思います。悩むことで自分のバランスをとっているわけです。

悩みながらも引っ込まずに、少しでも広いと思える方向に向かって前に動いていくということをしてほしいと思います。おおいに悩みながらも、心を開いてほしい。むしろ「開こうぜ」っていう感じです。旅し、心を開いてみんなで一緒に生きていこう。楽しく自由に生きていきましょう!

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