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「こころの再生」府民運動とは

「こころの再生」シンポジウム

対談 「今、デジタルの中で若者のこころ」内容


デジタルが生活の中に入ってきて久しいですが、携帯電話はお持ちですか?

宮原氏
持っています。しかし不要とは思わないけれど、あまりにもいらない情報に追い掛け回されるのが嫌ですね。

西邑氏
私の場合は、商売道具ですから、当然持っています。

会場の高校生に聞いてみます。携帯は持っていますか? 84人 

宮原氏
結構多いですね。

西邑氏
高校生ですよね。会社のデータだと保有率は98%くらいなので、少ないと思いました。

では、学校で禁止されているという人は 14人
学校校も携帯の所持を許容してきたということでしょうか?

宮原氏
当然でしょうね。

さらに、小学生の時から持っている人は 21人
では、中学生から持っている人は 45人
これを見ると、情報の伝達手段が手紙からポケベルになり、携帯になってきているように感じます。二人ともお手紙世代だと思うのですが、今の変化の進み具合はどう思われますか?

西邑氏
自分の高校大学は文通でしたが、次の段階でポケベルがあって、「ベル友」という存在ができたのは世界中で日本だけでした。その時に新しい道具が新しい文化を育てるのかもしれないと感じました。電話があるのにどうしてポケベルで連絡しあうのか不思議でしたが、テスト中なら相手を電話で邪魔したくない、お互いにがんばって勉強している姿勢を共有しあうために使っているのが印象的でした。今のメールはその延長にあるのではないかと思います。

若い人たちはその手段を使いこなして、開発者が思いつかないような使い方を考え出す、という事が起こった、ということですね。

西邑氏
ポケベルが数字を表示できるようになると、それで他の意味を表現する使いかたを作りだしたわけです。開発者としては通信技術の発展と受け止めてうれしかったのを覚えています。

情報伝達手段は、時代とともに進歩してきていると思いますが、これまでの流れとしてどう思いますか?

宮原氏
今の若い子のほとんどは携帯で情報を得ています。私が小中学校で携帯を制限する必要がないと思うのは、情報を得ることで様々な広がりを持てることはすばらしいと思うからです。だけど、メールだけでなく、他のメディアやフェーストゥフェースのコミュニケーションと複合的に活用されてほしい。メールが唯一の情報伝達手段というのでなく、うまく使い分けていくことが必要だと思います。

私はメールを送ったら、到着したかどうか確認の電話をしてしまいます 。

宮原氏
テレビ会議ができたら、出張が減ったかといえば、逆に増えている。結局フェーストゥフェースの重要性や必要性が増えたということです。

情報伝達のプロとしては、どういうふうに進むべきだと思いますか ?

西邑氏
便利なシステムはこれから開発されていくと思いますが、最後はフェーストゥフェースに優るものはありません。携帯がコミュニケーションの唯一の手段ではありません。若い子たちは絵文字を使うことで、フェーストゥフェースでしか伝わらないばずの感情を少しでも補っているようです。

宮原氏
頼りすぎると、よくないと思います。絵文字が悪いとは言わないが、あくまで沢山ある情報伝達手段の一つとして使うべきだと思います。

大切なことを伝えるのに、メールを使うことが多いという人は 52人
大切なことを伝えるのに、メールを使うことが多いという人は 51人
言いたいことを、文字の方が伝えやすい人たちが増えているのでしょうか?

宮原氏
確かにメールだと、言いにくいことも言いやすいという現実があると思います。それは反面、誹謗中傷も人格が変わることもできるということです。光と影の両方が必ずあります。

西邑氏
私も新しいサービスというのは当然両方の面があると思います。利便性をなくすのではなく、どうやって共存するかを考え、光の部分を育てて、影をどうなくすかが課題だと思います。携帯電話会社として、心を伝えるということについて、世の中に役に立っているとは思いますが、対面のコミュニケーションに対してどう役に立っていけるかを考えていく必要があると思います。

この結果を踏まえて、デジタルをこころの再生にどう役立てていけるか?

宮原氏
メールだけでなく、手書きで送ることの方がより気持ちを伝えると思います。年賀状でも手書きを少し入れる、そんなちょっとしたことでこころの再生ができるのではないかと思います。ITを駆使しても、気持ちを伝えるために必要なのは、アナログな手段です。学生にも、大学は人とコミュニケートしに来るところだと常に言っています。基本はフェーストゥフェースのコミュニケーションです。こころの再生はそこから始まると思います。ITだったら0と1に変換されてしまいます。デジタル情報がすべての価値を伝えきれるわけではありません。情報というのはもともとアナログなものです。

西邑氏
私も同感です。私は新入社員に言葉を大事にしよう、と言っています。「てにをは」にこだわるな、と言われてきましたが、逆ではないかと思っています。正しい言葉を使うというのは、心を伝えるために必要だと思います。例えば「おやじ狩り」という言葉にしても、皆それが強盗だと知っているけれど、あえて「おやじ狩り」という使い方をして本来の意味を薄めようとしたりします。そういう言葉のだましをしてはいけないと常々言っています。それは言葉でも活字でも同様です。

音声認識などの開発で、携帯での情報伝達はまだ技術革新できると思いますが、いかがでしょうか ?

宮原氏
今の電話でも、高齢者には優しくありません。しゃべった音声がそのまま文字に変換されるくらいでないと、優しいとは言えないと思います。そのために、どういう技術が必要か、という考え方で開発していかないといけないと思います。

西邑氏
高齢者に優しい機種として、文字の大きい機種もある。子どもに対してもGPS機能付きなど、工夫もしています。そうやって、少しずつ整備されつつあると思いますし、その努力が大事だと思います。

今回の話の中に、これからのデジタル時代に必要であろういろいろなアイデアやヒントがあったと思います。情報伝達の手段は結局アナログで、そして基本はフェーストゥフェースだということです。
デジタルであってもアナログを忘れない、そういう情報伝達手段の発達を目指して欲しいと願います。

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