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「こころの再生」府民運動とは

「こころの再生」を考える有識者懇話会

大阪府では、社会の変化や時代の変遷の中にあっても決して忘れてはならない共通の価値観や行動様式を改めて確認し、そのことを日々の暮らしの中で実践することをめざす「こころの再生」府民運動を展開します。

「こころの再生」有識者懇話会 第4回の内容


上田座長
本懇話会もいよいよ最終回となった。
これまで3 回に渡って意見交換をしてきたが、本日は、それらの話し合いを前提として、懇話会としての提言書と大阪「こころの再生」宣言文を取りまとめることとなっている。
それでは、事務局より提言書(案)と宣言文(案)を提案、朗読してもらうので、よろしくお願いする。
※提言書(案)と宣言文(案)の朗読(20 分程度)
ありがとうございました。
ただ今の提言書(案)と宣言文(案)について、意見交換に入りたい。
どなたからでも、どうぞ。

桂委員
教育長はじめ事務局の方で、ここまでまとめられ本当にご苦労様でした。前も言ったが、できるだけ短く、わかりやすいものがいいと思う。ただ、これがむつかしいことだ。どうしても、あれもこれもとなるから、少し長いなあという感じがする。
例えば、「盗んではいけない」は「嘘をついてはいけない」とかぶっているような気がする。「盗み」は「芸を盗むもの」や「学ぶは、まねぶ」といい、芸の世界では、人のいいところを「盗む」ことから始まるので「盗んではいけない」というのは矛盾しているところも多々ある。
子どもたちに「まじめに正直に生きろ」と言っても、大人がみんなで鉄骨の数をごまかしているようでは、子どもに「骨のある」教育はできない。結局は、大人がしっかりしないといけないということ。むしろ、大人に向けたメッセージがいる。
この前、「オールウエイズ 三丁目の夕日」という映画を観た。これは、昭和30 年代の日本を描いており、昭和33 年は、私が中学3 年生だったころだ。家に初めてテレビが来た場面がある。親にテレビのチャンネル権があって、子どもはテレビを見せてもらっていた時代。この時代は、大人がしっかりと大人としての地位や権威をもっていた。親の背中を見て子どもが学んでいた時代であった。
インターネットなど、子どもがいつでもどんなことでも手にはいるようになって、ちょっと世の中がおかしくなったように思う。テレビのチャンネル権を親が持っていた時代はきちっと教育ができていたと思う。まず、やっていいことといけないことの分別をつけるよう、親がしっかりしないといけない。

宮原委員
桂委員の意見と共通するが、提言の3 ページで、子どもに向かって「人の生命を奪ってはいけない」とまで言うべきかどうかと思う。少し強烈なイメージを受ける。「嘘をついてはいけない」というレベルと違うように思う。

桂委員
小さな命を大事にするとか、けんかしてはいけないという表現にしてはとも思う。

井村委員
確かに提言文が長い気もするが、子どもにも大人にも呼びかけるものなのでこうなると思う。問題は、これからの発信の仕方がむつかしいと思う。アピールするためには何かつかみがいる。
かつての大阪について書かれたところもあるが、自分たちの大阪に誇りを持つことが子どもに必要である。今の子どもは大阪に誇りを持っていないと思うので。

上田座長
懇話会として最後の段階なので、今日、それぞれ出された意見を文案にどう反映していくか、今後の作業について事務局の考えをお願いする。

竹内教育長
文案は、子どもたちだけでなく大人への呼びかけでもある。「人の生命を奪ってはいけない」と、あえて書いてあるのは、残念ながら、昨今の悲惨な事件を踏まえてのことであり、大阪府内でも2年半前に熊取町で吉川友梨ちゃんの事件が未解決である。あえて書かしていただいているが、絶対おかしいということであれば修正もある。
ただ、提言を踏まえて、府民運動の具体の展開にあっては、宣言文を基本において府民に呼びかけて参りたいと考えているのでご理解願いたい。

上田座長
「人の生命を奪ってはいけない」と「人を傷つけてはいけない」のところを統一してはどうか。そこの字句修正を事務局と座長の私に一任してもらうということでいかがか。

竹内教育長
そういうことで結構である。

桂委員
提言文や宣言文を短く要約する合い言葉がいると思う。宣言文の第3 パラグラフの「昔も今も、これからも・・・」のところぐらいの短さでいいと思う。あれもこれもという気持ちはわかるが。

上田座長
宣言文の要約をつくるといい。第3 パラグラフの5行ぐらいに。「しかる」「ほめる」などの大事な言葉のキーワードを並べる形にしてはどうかと思う。「こころの再生」合い言葉というふうな要約版をつくるのは大事である。桂委員が言う「しかる」「ほめる」「笑う」とか、井村委員が言う「本気」とか、「こころの再生」の重要なキーワードというか、要約したものを導入文にすると、宣言文や提言文を読むことになる。提言、宣言に加えて、もう一つプラスになるものをつくるといい。
ただ、東京都の宣言よりはるかに今回の大阪のものはいい。東京都のは学校教育しかないし、大人への呼びかけもない。大阪府のものは、子ども、大人、府民への呼びかけのスタイルになっていて非常にいいと思う。これを抽象化したら対象がぼやけてしまう。これ以外に「こころの再生」合い言葉を5行ぐらいのものをつくってはどうかと思う。

桂委員
宣言文で「あかんもんはあかん」から「おかげさんで」まではいいと思う。しかし、そのあとはトーンが少し違うように思う。

上田座長
宣言文の要約とは違う「こころの再生」の合い言葉を考えたらどうか。

桂委員
「こころの再生」という言葉自体がむつかしい。

上田座長
「こころの再生」とは何ぞや。

竹内教育長
この間、桂委員には、「愛言葉」とかいろいろご意見をいただいている。

桂委員
「愛言葉」。しかるにしても、ただしかるだけではいけない。愛情のあるしかり方をしないといけないと思う。昔、近所のおばちゃんは愛情を持って接してくれたからよかった。 愛が基本と思う。

上田座長
今年を代表する漢字は「愛」。愛は「こころの再生」の基本である。しかるにも愛をもってしからないと意味がない。
今後、事務局で愛言葉を短くまとめたものを各委員のみなさんにもご意見を聞いて考えてほしい。
今回の宣言文、提言文は「~しましょう。」と呼びかけスタイルで大変いいと思う。ただ、家庭のことも少しふれてほしかった。今、家庭が崩壊している問題がある。夫婦や親子の関係もひずんでいる。

桂委員
一家団欒というか、話したり語ったりすることがなくなって報告や連絡ばかりになっている。

上田座長
「ユーモア」のところでカバーできているとは思うが。
本日は、吉永委員がご欠席だが、何かご意見を伺っておられるか。

竹内教育長
宣言文、提言書について、事前に吉永先生のご意見をお伺いしたところ、次のようなことをお話されていた。
宣言文、提言書とも、委員のそれぞれの思いが反映され、大切なことは十分に表現されていると思う。ただ、それだけに、やや総花的な受け止め方をされるかもしれない。自分としては、子どもの立場、子どもの視点から、これをみる。なかでも、ドロップアウトした子どもの視点からみる。そうしたとき、シンボリックなものとしては、「子どもの話をじっくり聞こう」ということ。
今後、宣言文や提言を「しんどい」立場の子どもや親にどう届けていくかが課題だと思う。また、「こころのルール」については、「自分のこころのルール」とすれば、誰からも押し付けられるものでなくなるから、いいと思う。というご意見であった。

上田座長
確かに提言文は少し長いが、みんな大事なことが書いてあるので簡潔にまとめるのは難しい。要約版というべき愛言葉をつくるといい。

宮原委員
今後、宣言文や提言文を受けてどういう形でどう発信していくのか。

上田座長
それでは、今後の府民運動の進め方について、竹内教育長からご説明をお願いしたい。

竹内教育長
お手元の資料にもとづき、今後の府民運動についてご説明申し上げる。
本日の「大阪こころの再生宣言」を受けて、向こう10 年のスパンで、府民運動の推進に取り組むこととしたいが、当面、平成18 年度から20 年度までの3 カ年を重点取組期間と考えている。
この資料は、これからの府民運動全体について、イメージとして整理したもの。現在、具体化に向けた検討を鋭意すすめているところであり、記載している施策の項目については、現段階の案として例示的にお示ししているもの。
全体は、大きく2つの柱立て。宣言文の趣旨を踏まえ、上半分の「「こころの再生」府民会議と広報戦略」という柱と、下半分の「家庭・地域・学校の取り組み促進」という柱。
まず、「「こころの再生」府民会議と広報戦略」。
資料の左上の「シンポジウム(H18.3)」とあるのは、来年3 月28 日に、大阪国際会議場で、1500 人規模のシンポジウムを開催し、府民運動のスタート宣言を行うもの。
委員の先生方にも、パネリストとしてご出席いただきたいのでよろしくお願いしたい。
その後、5 月には、青少年や教育、経済界やマスコミなどの関係団体に呼びかけて企画運営委員会を設置し、府民会議設立と事業の推進の協力体制をつくる。
そして、11 月には、「こころの再生」府民会議の立ち上げと府民参加型のフォーラムやイベントなどを開催する。
記載している「あんさんそらおまへんで」は、イベントのひとつのアイデア。公共の場でのマナー違反などについて、府民が日頃「こんなことはおかしい」と思うことをコントや川柳で表現してもらうもので、府民参加型のイベントとして企画したい。「ぼやきの社会化」をねらいたい。
広報戦略としては、テレビやラジオ、新聞や雑誌などとの媒体と連携するとともに、各企業とタイアップした取組を中心にすすめてまいりたい。
例えば、電鉄会社の協力を得て、車内のマナー向上アナウンスやつり広告を、また、コンビニエンストアの子ども向け商品に、「こころの再生」キャッチコピーやロゴ印刷をお願いしたりなどである。企業の協力を幅広く呼びかけていきたい。知恵の絞りどころ。
百人衆によるメッセージは、懇話会の先生方も含め、著名人のメッセージ集を作成し、普及・啓発に活用するもの。
次に、「家庭・地域・学校の取り組み促進」。
宣言文の呼びかけを最大限活用して、あいさつ運動や清掃活動、「子どもファーストデイ」など、家庭・地域、学校、さらには、職場において、府民の自主的な取り組みを促したい。
まず、「すこやかネット(地域教育協議会)」を活用して、地域での自主的な取り組みを支援する。「すこやかネット」は、府内の334 ある府内の中学校区で立ち上がっており、子育て相談や世代間交流などの事業に取り組んでいただいている。この「すこやかネット」は、大阪の独自の取り組みであり、広報活動やあいさつ運動などの実践を呼びかけ、支援したい。
また、学校に対しては、小中学校では、シンボルとなる植樹運動や、「こころの再生」をテーマとする教育活動(道徳など)や、「すこやかネット」と連携した地域活動への支援などを行いたい。
高等学校では、学校付近の道路などの清掃活動の支援や、芸術やスポーツの著名人を学校に招いて、生徒に本物とふれあう感動体験を提供できるよう支援していきたい。
委員の先生方からも、府民運動のアイデアや、推進にあたっての留意点などを助言いただければ幸い。
今後とも府民運動の展開において、各委員の先生方のご協力、お力添えをお願い申し上げる。

上田座長
ただいまの説明について、ご質問、ご意見などは、ございませんか。委員の皆さんから、何かいいアイデアがあれば、おっしゃっていただければと思う。

井村委員
「オール大阪の体制」で発信していくことが必要である。それと、吉永委員の意見にもあったが、ドロップアウトした子どもや子育てに課題のある家庭に、メッセージをどうのように届けるかが大切である。
先日、電車内でインターハイのことが描かれた4 コマ漫画に乗客が一生懸命見ていた。
漫画は発信するのに効果的と思った。
「人の生命を奪ってはいけない」と、言わなければならない時代である。何がおかしいことかわからなくなっている時代であるからこそ、学校でも一つ一つこれはおかしいと教えていくべきと思う。子どもは学校があるのでいいが、大人に対してどうメッセージをしていくかはむつかしい。

竹内教育長
提言文は、学校を中心に十分に読み込んでもらうのがベースである。宣言文は、来年3月末のシンポジウムや府民運動の核になってもらうリーダー層に認識してもらうもの。加えて、合い言葉に当たるピーアール文は広く大衆的に府民へと思う。この3 種類のものがいると思う。

上田座長
それはいいことだと思う。提言文は学校の先生にきっちりと教えてもらう。宣言文は、むしろリーダー層に、キャッチコピーは一般府民にがいい。

桂委員
先ほど井村委員も言っていたが、漫画の冊子がいい。大阪のいろんないい場所や建物、立派な人物を漫画の中で描いたらいいのではないか。
それから、「してはいけないこと」と、それを言い出すときりがないほどたくさん書いていかなければならなくなる。そういうことは、学校の授業の中で教えていけばいいのではないかと思う。

上田座長
提言文には、大阪の誇りや伝統について書いてあると思う。今後、大阪のよき文化・芸能や人物、建物、などについて具体的な内容を府民運動の中で提示していくことが大切と思う。
一般社会というか、府民運動を生涯学習、社会教育の分野でどう広めていくかも大きな課題である。

竹内教育長
企業内研修に親を学び親を伝える運動を取り入れてもらったり、PTAや自治会や中学校区を中心とした「すこやかネット」などを通じて取り組むことを考えている。
今一番欠落しているのは、大人が子どもと十分向き合っていないことである。そういうことを企業家にも認識していってもらう。

大阪市永田
教育長
大阪市では「はぐくみネット」などを通じて取り組んでいる。この度の痛ましい事件を受けて子どもの安全を守ろうと活発に機関誌の発行もしているところである。
また、図書館のボランティアを3 倍に増やして読み聞かせの取組も有効かと考える。

上田座長
読み聞かせの取組みは非常に効果が上がっている。
井村委員から「オール大阪の体制」でという意見が出たが、「こころの再生」の取組みが教育委員会だけでなく、府庁内も「オール大阪体制」が必要と思うがどうか。

伊藤生活
文化部長
庁内一丸となって取り組む必要がある。
大阪人は、大阪の輝かしい歴史や建物、人物をあまりにも知らなさすぎるところがある。
大阪人の大阪知らずが、大阪の誇りの水準を落としていたり、大阪の文化力や地域の力を低下させているのではないか。そういうことが「こころの再生」の根本的な問題と関連しているのかもしれない。
例えば、観光をとりあげても誇りの発信と思うし、バラバラに取り組むのではなく、オール大阪の体制で、まずは、庁内で問題意識を共有することの大切さを痛感している。

上田座長
それでは、本懇話会も締めくくりが近づいてきた。全般にわたって、これだけは最後に言っておきたいということはございませんか。
今まで4 回にわたって、委員の皆さんから、大変示唆に富んだ貴重なご意見やご指摘があり、活発な意見交換がなされ、大変実り多い会合であったと考える。
知事さんや教育長、生活文化部長、大阪市の教育長におかれては、この宣言文の趣旨を踏まえ、府民運動の推進に力を注がれるよう、お願いする。
懇話会としても、宣言文の普及や府民運動の推進について、マスコミや経済界など、関係方面に協力を要請していく必要があると思う。また、私たちもシンポジウムなどへの協力やそれぞれの立場でのPRにも努めたいと思う。
それでは、以上を持ちまして、本懇話会を締めくくりたい。
本日は、ありがとうございました。

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第4回「こころの再生」を考える有識者懇話会(概要版)(PDF:53KB)

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